最近、連続起業家の人は展開が早いなと思うので、つまるところそれは手に入れたいものがあって、それを確実に最短で得るためにはどういった科学的な努力が必要かということを考えてアクションするまでがスピーディだということではないかと思った。
本や映画の価値は情報
私は本や映画などの価値というのは、広義の『情報』だと思っていて、例えば小説や映画を観て感動するというのも自分が知らなかった世界や人間や感情や状況というような情報が物語という形の中に詰め込まれていて、その情報が自分の中にはなかった新しい情報だったから感動するのではないかなと。
そして情報の種類には『自分の中になかった新しい情報』ともう一つあって、それは全く新しい情報ではなくて、もやもやと漠然と感じてはいたんだけどうまく顕在化することができていなかったこと、つまりなんとなく感じていたんだけど上手く捉えることができていなかった、正体を明らかに出来ずにいたようなことが言語化や映像化できている場合もあってそれも価値ある情報だと思う。
思考の言語化には訓練が必要
ようは様々な事象を言語化するということは非常に重要で、しかも難しい。様々な事象を自分の中で飲み込んで言語化して情報にするのは難しい。言語化をするには訓練が必要。
欲しいものがあってそれを手に入れるためには手に入れるための方法を言語化して科学的な努力ができるようにすることが重要。
孫泰蔵さんと話した時に言われたのがすごくわかりやすくて、
『何か目標を作る。そうすると、それを成し遂げるにはどうすべきかという戦略を立てられるようになる。
僕は高校生の時に東大に入ろうと思った。しかし当時の僕の偏差値は東大に入るには全然足りなかった。だから東大に入るためには相当に偏差値を上げる必要があって、東大に入るには少なくとも数ヶ月後には偏差値○○になってる必要がある。数ヶ月後にその偏差値になってるためには1日12時間勉強すればいけるんじゃないかと考えた。だから1日その時間勉強することに決めて、実際に勉強した。』
という話を聞いた。
欲しいものを手に入れるためには、科学的な努力をする必要がある
見当違いの努力をしても駄目で、科学的な努力をする必要がある。欲しい物を手に入れるには、こういうことをすれば達成出来るんじゃないかという仮説を立てることが出来る。そうして初めて根性論の見当違いな努力でなくて科学的な努力をすることが出来る。
例えばベンチャーも少人数で全力でコミットする必要があり、なにを手に入れようとしてるのか、そのためにどういう方法で手に入れようとしてるのか全員で共有するために言語化する必要がある。
そして本当に手に入れたいものは価値あるものなのか、手に入れるための方法はもっといいやり方はないのか、絶えず議論する必要がある。
絶えず議論するためには議論に参加する全員が思考の言語化能力を持っている必要があって、そのためには当然ながら大前提として思考の言語化が必須だということを全員で共有しなければならない。
常に言語化して考え続けることで、自分の考えが間違いだと気づくことも出来る。気づくことができればすぐにやり方を変えれば良い。とにかく考えてアクションを起こして間違いだと気づけばすぐにやり方を変えてまたアクションし続けることが重要だと思う。
『常に正しい人たちというのは、自分の意見をよく変える人たちだった』
byジェフ・ベゾス(Amazon.com創設者、CEO)
写真は、生きる力の極めて低そうな猫。
ジェフ・ベゾス 果てなき野望
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い