AIに特化して頑張るぞと言ってもどういう領域からやるか?と考えた時に、これまで長らくSEOが強いメディアをやってきたので、まずはAIが運営するWEBメディアを作っています。本当はサクッと1,2ヶ月で作り終えて、次のプロダクトへと進むつもりでしたが、やり始めると意外と大変でまだまだ取り組んでいます。
これをまずはこの夏に形にするべく数人のチームで開発を続けています。これを形にしたら、マーケティングの基礎システムとしてどの分野でも使えるので、今後さまざまなプロダクトを作る際にも使えると考えていますし、出来たらこれをオープンソース化したいなとか考えています。
新しい技術が出てくると、それによって既存ビジネスが進化する、というパターンと、そもそもこれまでなかった新しいビジネスが生まれる、という2つのパターンがあると思います。
これまで人間が色々な会社にいきなり電話をかけて力技で営業をかけていたものが、AIが勝手に電話をかけて流暢にペラペラ喋って営業する、みたいなのは既存ビジネスの進化。
AIフレンドは後者で、これまで親友を提供するようなビジネスは基本的になかったので、生成AI技術が登場してこそ出来るサービスという感じ。
それで、人工親友というアイディアについては世界中多くの人が考えるであろうということで先行事例とかを調べていたのですが、ヘビーに使い込むユーザーは恋人として接する、かなり性的なやりとりをディープにすることもわかりました。それ自体は良いのですが、アダルト寄りの使われ方をするサービスは事業リスクもあるし、一旦保留としました。
性的なパートナーというのが全てではないし、むしろこれからはIPを巻き込んださまざまな話し相手のAIが出てくるはずですが、ジェネラルな人工親友というアイディアだと性的利用のユーザーからの課金が重要な収益源ともなりそうということで一旦ペンディングとしています。
ちなみに人工親友という呼び方は、カズオ・イシグロの『クララとおひさま』という小説が人工知能を搭載したロボットの少女であるクララが、病弱な少女との交流をしながら様々なことを感じていくお話で、作中でクララのような献身的で健気なロボットがArtificial Friend(人工親友)と呼ばれていたので拝借しました。
写真は福井県の東尋坊。崖は好きです。焚き火で火を見ると安心するのと同じ感じで安心しますよね、落ちたらすぐ死にそうみたいな感じが。