田辺大樹のブログ。それゆけ東京起業家物語

『想像力』と『前例』が多様な生き方を生む

2013年09月30日

寒くなってきました。私が中学や高校の時にずっと感じていた閉塞感や憂鬱な感情の正体はなんだったのだろうと考える。

何故中高生はいつも憂鬱なのか

高校の友だちと当時の話をすると楽しかった話しかしないし過去は美化しがちだ。だけど実際に思い出すと憂鬱だった。別にいじめられていたわけでもないし友達がいなかったわけでもない。昼から登校することが多かったが、化学の実験と体育が午前中にある日はケータイで起こしてもらって午前中からきちんと通っていた。では何故憂鬱だったのか。

それは選択肢を知らなかったからではないか。大学や専門学校などに進学するか就職するかしか選択肢がないと思っていた。
他の選択肢があるとしても、よほどの覚悟と行動力があり、かつ何かやりたいことが明確にあるような『例外的な』人だけのものだろうと感じていた。

多様な生き方をしている人が身近にいなかった

何故他の選択肢が浮かばなかったのか。
周囲に他の生き方をしている人がいなかったからだろう。私は岡山県で育ったが周囲には岡山県で育ち岡山県で生きているような人がほとんどで、違いといえば属している企業や職業や大学を出ているかとか大学がどこだとかだけで、つまりは通ってきたルートが少々違うだけで結局は同じような生き方に集約されているように私には見えて閉塞感でいっぱいだった(また、地方というのは人間関係が狭く、同級生が何をしているかというような情報も回りやすい側面もあるので余計にそう感じたのかもしれない)。

別に岡山県で育って岡山県で生きている人を批判したいわけではなくて、ただとても世界が狭く感じただけだ(当時の私にとって)。
今も全国に、同じように感じている人は多いと思う。今の中高生で、大学に行って就職さえすれば正しいともそれでうまくいくとも思ってはいないが他の選択肢はわからないという人は多いんじゃないでしょうか。周りの大人や教師にしても、どれだけの人がどれだけの生き方を提示できるだろうか。

想像することと、前例を生み出すこと

この閉塞感を壊す方法は、『想像力』と『前例』だと思う。
もっと世界の様々な情報や人や本や芸術に触れたりして想像力を養えば、多くの可能性を考えられるし、他の選択肢があるはずだと探すことも出来る。

それから、こっちのほうが重要だと思うのだけど、身近にもっと多様な生き方をしている人が増えれば、そういう生き方もあるんだと知ることができたと思う。前例があるかないかは大きくて、いきなり周囲の誰も知らないような選択をするのは勇気がいる。新しい世界に飛び込んだりできる立場や性格の人ばかりではないし、いろんな生き方があるのだと知るだけでも心はとても自由になれる。たとえ最終的には同じ選択をしていたとしても、多くの選択肢の中から選んだものなのか、他の選択などなかったと感じて選んだのかで当人の心情は全く違う。

起業もそうだと思う。起業する人が増えて、身近な誰かも起業した、というような前例が増えればますます起業する人も増えると思う。そうすれば、起業することも最初から選択肢のうちのひとつになるはず。

別に自分が前例になりたくて起業しようと思ったわけではないし今もなりたいとは思わないけど、そういうことを考えた。